お子様の虫歯予防(3歳~6歳)

やっと秋らしく なってきましたね。
先日、今年初めてのサンマを食べました。
とっても美味しかったです♪

さて虫歯予防シリーズ3回目は3歳~6歳の虫歯予防のお話です。

3歳を過ぎると虫歯にかかるお子様が増えてきます。
乳歯が20本生え揃い、特に前歯よりあとに生える「乳臼歯」が虫歯にかかりやすくなります。

乳臼歯は、まず生えてすぐの頃は、かみ合わせの面にある溝の部分が虫歯になりやすいです。
その後、4歳を過ぎてからは、乳臼歯と乳臼歯の間に虫歯ができやすくなります。

虫歯予防のポイントは「1歳6ヶ月~3歳」の記事に書いた通りですが、
その他にも仕上げ磨きの際に歯ブラシ以外の歯面清掃補助器具を使用すると効果的でしょう。

歯と歯の間を虫歯にしないためにはデンタルフロスが有効です。
デンタルフロスは形も太さも様々な種類があり、ワックスが付いている・付いていないという違いもあります。
使いやすい種類のものを選ぶか、専門家(歯科医師・歯科衛生士)に相談するとより良いです。

 

cimg1459.JPG子供用歯ブラシと歯面清掃補助器具

 

 

6歳前後になると、いよいよ歯の生え変わりが始まります。
まずは下の前歯がグラグラ揺れ始め、抜けたところに永久歯が生えてきます。
この頃からいちばん奥の乳臼歯のさらに奥が徐々に膨らみ始めます。

これは第一大臼歯(6歳臼歯)が生える準備を始めたサインです。
通常はこの第一大臼歯と、12歳前後で生える第二大臼歯だけは、乳歯が抜けずに生えてくる大人の歯です。

第一大臼歯は永久歯の中で最も大きく、最も噛む力がある歯です。
一生使う大切な永久歯なのに、いちばん虫歯になりやすいのです。

 

<第一大臼歯が虫歯になりやすい理由>

①乳歯が抜けずに奥に生えてくるので最初は気が付きにくい

②歯のかみ合わせの面の溝が深く、汚れや食べカスが溜まりやすい

③奥に生えるので歯磨きがしにくい
特に生えたては最後方乳臼歯より低い位置に在るため歯ブラシが届きにくい

④生えたての歯は歯質が未熟

 

第一大臼歯の虫歯予防は、とにかく念入りに歯磨きをする事です。
仕上げ磨きは小学校低学年ぐらいまではしてあげることをお奨めしています。
生えている途中の第一大臼歯は、普通には歯磨きしにくいので、ブラシを横から入れたりして工夫するか、インターデンタルブラシ(写真真ん中の赤い歯ブラシ)のような磨きやすい形の歯ブラシを使用すると良いでしょう。

また、歯科医院で専門家による虫歯予防処置を受けることをお奨めします。
歯科医院では、フッ素を塗る以外にも咬む面の深い溝を、フッ素が徐々に出るシール状の物で埋める処置が受けられます。

就学前健診で虫歯を指摘される前に、かかりつけの歯科で予防方法や永久歯の生え具合を相談すると良いと思います。

次回は6歳から12歳までの虫歯予防のお話です。